触覚から自分のからだを認識する
大好きなシュタイナー本の一つに、
『おとながこどもにできること』という本があります。(ローター・シュタインマン著)
久しぶりにこの本を読み返して、新たな気付きがありました。
子どもは動くことによって どんどん世界に触れてゆく。
『触わる』ということは、じぶんのまわりに対する安心
-じぶんの周りにはなんらかのものがあり、それに接し、
触れることができる世界がある-という安心を意味します。
お母さん、お父さんがなにげなく、おんぶやだっこをしていた、
その出来事は、こどもの側にたってひっくりかえせば、
ひとつひとつ世界に触れている経験だったんです。
まどろむようにして生まれてきた人間が、外の世界にたくさん
『触れて』『動き』を通して内と外の『境界』を体験していく。
じぶんの体を実感していく・・・
~ 省略 ~
じぶんをしっかりもちながら、他の世界、人の世界を知覚する。
子供の成長にとって、これは本質的なことです。
新しい環境に不安な子供が なぜ甘えるのか。なぜくっつくと安心するのか。
それは触覚を通して自分をしっかり持つための一歩にすぎない。
こんな風に考えると、忙しい時にベタベタされても
しょうがないなぁ~と思えてしまいます
ベタベタくっついてくる子供たちには、ベタベタくっついて
たっぷり安心感を与えて外の世界に触れさせてあげましょう。
きっと大きく次の一歩を踏み出すはずです
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