触覚から自分のからだを認識する

Asako

2011年04月16日 14:03

大好きなシュタイナー本の一つに、

『おとながこどもにできること』という本があります。(ローター・シュタインマン著)

久しぶりにこの本を読み返して、新たな気付きがありました。


  子どもは動くことによって どんどん世界に触れてゆく。
  『触わる』ということは、じぶんのまわりに対する安心
  -じぶんの周りにはなんらかのものがあり、それに接し、
  触れることができる世界がある-という安心を意味します。
  お母さん、お父さんがなにげなく、おんぶやだっこをしていた、
  その出来事は、こどもの側にたってひっくりかえせば、
  ひとつひとつ世界に触れている経験だったんです。

  まどろむようにして生まれてきた人間が、外の世界にたくさん
  『触れて』『動き』を通して内と外の『境界』を体験していく。
  じぶんの体を実感していく・・・

   ~ 省略 ~

  じぶんをしっかりもちながら、他の世界、人の世界を知覚する。

  子供の成長にとって、これは本質的なことです。



新しい環境に不安な子供が なぜ甘えるのか。なぜくっつくと安心するのか。
それは触覚を通して自分をしっかり持つための一歩にすぎない。

こんな風に考えると、忙しい時にベタベタされても
しょうがないなぁ~と思えてしまいます

ベタベタくっついてくる子供たちには、ベタベタくっついて
たっぷり安心感を与えて外の世界に触れさせてあげましょう。

きっと大きく次の一歩を踏み出すはずです

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