夏の想い出 ~ 2012年夏休み前半
一年ぶりの帰省。内地で二週間を過ごしてきた。
いつも生活している土地を離れ、じいちゃんばあちゃんたちと過ごした二週間。
前半は都会に住む義両親の家に。
百貨店へ行ったり、電車に乗ったり、水族館に行ったり。
後半はド田舎の私の実家に。
海遊びにメダカ取り、畑で野菜の収穫などなど。
両極端な環境だけれど、それぞれの違いがまた楽しくもある。
私の両親と過ごして数日が過ぎた頃、娘は元大工の父に釘の打ち方を習い、
数時間を二人きりで過ごしていた。
その後、娘とトマトの収穫をしていた時に突然娘が言った。
「さちかね、おじいちゃんとお話ができるようになったよ。」
普通なら ちょっと笑うところかもしれない。
でも娘はこう付け足した。
「どのくらいの声で話したらいいかわかるようになったよ」
私はハッとした。
なぜなら私の父は昔から耳が遠い。
今でこそ補聴器を付けているが、甲高い子供の声は聞きとりづらいらしく
娘が話しかけても話が通じていない場面を、それまでに何度か見かけていた。
私達兄弟は、昔は補聴器のない父が当たり前だったので、今でも父に話しかける時には
無意識にゆっくり・はっきりと話しかけていた。
父と二人きりで過ごして初めて、娘は『じいちゃんは耳が聞こえにくい』ということを
体感し、聞きとってもらえる音や速度を学んだと思われる。
必要に迫られての事だったんだろうけれど、子供の順応性というか、チャレンジ精神は
本当にすごい。
そしてそれが大した事だと思ってないところが、また子供のいいところではないかな
じいちゃん・ばあちゃん・おじちゃんたちに一年分甘えて沖縄に帰ってきた夜は・・・
娘はやっぱり寂しくて泣いていた
まぁ、寂しさを経験できるのも、ありがたい事だと思わなければ
未来に向け、親子共に充実した日々を過ごした夏休み前半でした
関連記事